2011年3月22日火曜日

女性の体育副部長さん

 来年度の公民館の体育副部長を選出することになっているある自治会長さんから、誰も引き受けてくれなかった体育副部長に69歳の女性が引き受けてくれた、と連絡をいただいた。自治会長さんによれば、みんなに断られてしまい困っていたら、その女性が「引き受け手が居られないなら…」と受けてくれたそうだ。   
 体育副部長さんは2年目には体育部長として春の区民ソフトボール大会、夏祭り、秋の運動会等の行事では要になる大役なので、一瞬不安がよぎった。でも、みんなで協力すればなんとかなるさ!と思った。「ありがたい、私たちも応援するから!」と、新年度の他の役員さんたちもみんな賛成してくれた。
 ところがその後、公民館長が会いに行ってほしい、と他の役員さんたちから連絡があった。ある男性から「女に出来る仕事じゃない」ときつく言われて悩んでおられる、とのことだった。連絡をもらった翌日は大学の集まりがあり、2日後にご自宅を訪問したら、すでに辞退され、替わりの方が決まっていた。
 自治会長さんなどにお聞きしたところ、責任感のある方で、雨の中、ご近所を1軒ずつ回って、替わってくれる方を見つけたそうだ。せっかく引き受けてくれたのに……と、申し訳なく思うとともに、腹も立った。同時に、おそらく周りで相談にのられただろう班長さんやご近所の方、替わりを受けてくれた方をありがたく思った。
 力不足ながら公民館長をしていて思うのだけれど、地域というのは善意のつながりだ。たまに自分の論だけを声高に言う人もいるけれど、地域は会社とは全く違う。お互いが善意で助け合う関係だ。力仕事が得意な人は腕力を発揮すればいい、知恵がある人は企画を出せばいい、ずく(!)がある人はずくを出せばいい。そんなみんなの「得意」を集めて、一人一人の不得意を埋め合わせたのが地域の活動だ。
 女性に体育部長は向かないなんてことはあり得ない。当たり前だが、世の中は半分が女性だ。体育部長に限らず、女性だろうと男性だろうと、お互いに協力して社会が成り立っている。
 スウェーデンでは法律で議員の半分は女性と定められている、とお聞きする。まだ自分で確かめていないが、日本もそうすればもっと住みやすい社会になるだろう。私など、一緒に仕事をしている相棒(女性)やカミさんに言わせればボロボロだろうが、気持ちはそんなところだ。
 使い古された「善意」や「おもいやり」、「助け合い」が改めて力を持つ東北や栄村等の震災報道の中で、改めて地域のあり様を感じている……。