9月の3連休の中日、長野県旧望月町に気分転換を兼ねて昼ご飯を食べに出かけた。
3連休はずっと事務所で作業の予定だったけれど、カミさんが「どこか行きたいね」と言うので、なんとなくそれもそうだ……と思い、適当に仕事を中断して出かけることにした。
長野市から松代町の裏山を上り、真田町~上田市~東御(とうみ)市~佐久市と、久しぶりに浅間山麓を走ると、どこもすっかり秋の風情だった。
旧望月町(現在は佐久市)の奥深い谷合いを春日温泉の近くまで何キロも走ると、小さな集落の入口に目指す『職人館』があった。農家レストランのはしりだったそうだけれど、今ではすっかり知られるようになったようで、古民家の前には東京や名古屋方面からの車が多く、私たちは1時間以上も待たされることになった。
特にすることもないので、古民家の2階に上がり、がらんとした板の間に無造作に置いてあるホームスパン(羊毛の手紡ぎ糸)を見ていた。それらはイタドリやクララ、栗など様々な植物で草木染めされていて、一つ一つ色合いが異なりながら、どれもやさしい色合いだった。退屈して結局、店主が呼んでくれるのを待ちながら、板の間で昼寝してしまった。
そんな気ままな時間に、窓から見える黄金色の田んぼが印象的だった。
遠くに浅間山を望みながら、一面に広がる稲穂は、いかにも頭が重そうだった。
……豊穣という言葉は、こんな風景にこそ当てはまる気がした。
大きな震災を経て、日本人のアイデンティティ(日本人らしさ??)という言葉をよく聞くようになった。そんな難しいことは一言では言えないが、稲穂の色は日本の大切な風景の色だと思う。
今年は各地で田植えが出来なかった話を多く聞く。同時に現在も減反政策は続いている。
午後も2時を回った頃にようやく蕎麦と地元野菜の味噌焼きを食べさせてもらった。
帰りもずっと続いた黄金色の風景だったが、運転をしながら改めて、豊穣の色と、この風景を作っている人々に感謝した。
2011年9月19日月曜日
2011年3月22日火曜日
女性の体育副部長さん
来年度の公民館の体育副部長を選出することになっているある自治会長さんから、誰も引き受けてくれなかった体育副部長に69歳の女性が引き受けてくれた、と連絡をいただいた。自治会長さんによれば、みんなに断られてしまい困っていたら、その女性が「引き受け手が居られないなら…」と受けてくれたそうだ。 体育副部長さんは2年目には体育部長として春の区民ソフトボール大会、夏祭り、秋の運動会等の行事では要になる大役なので、一瞬不安がよぎった。でも、みんなで協力すればなんとかなるさ!と思った。「ありがたい、私たちも応援するから!」と、新年度の他の役員さんたちもみんな賛成してくれた。
ところがその後、公民館長が会いに行ってほしい、と他の役員さんたちから連絡があった。ある男性から「女に出来る仕事じゃない」ときつく言われて悩んでおられる、とのことだった。連絡をもらった翌日は大学の集まりがあり、2日後にご自宅を訪問したら、すでに辞退され、替わりの方が決まっていた。
自治会長さんなどにお聞きしたところ、責任感のある方で、雨の中、ご近所を1軒ずつ回って、替わってくれる方を見つけたそうだ。せっかく引き受けてくれたのに……と、申し訳なく思うとともに、腹も立った。同時に、おそらく周りで相談にのられただろう班長さんやご近所の方、替わりを受けてくれた方をありがたく思った。
力不足ながら公民館長をしていて思うのだけれど、地域というのは善意のつながりだ。たまに自分の論だけを声高に言う人もいるけれど、地域は会社とは全く違う。お互いが善意で助け合う関係だ。力仕事が得意な人は腕力を発揮すればいい、知恵がある人は企画を出せばいい、ずく(!)がある人はずくを出せばいい。そんなみんなの「得意」を集めて、一人一人の不得意を埋め合わせたのが地域の活動だ。
女性に体育部長は向かないなんてことはあり得ない。当たり前だが、世の中は半分が女性だ。体育部長に限らず、女性だろうと男性だろうと、お互いに協力して社会が成り立っている。
スウェーデンでは法律で議員の半分は女性と定められている、とお聞きする。まだ自分で確かめていないが、日本もそうすればもっと住みやすい社会になるだろう。私など、一緒に仕事をしている相棒(女性)やカミさんに言わせればボロボロだろうが、気持ちはそんなところだ。
使い古された「善意」や「おもいやり」、「助け合い」が改めて力を持つ東北や栄村等の震災報道の中で、改めて地域のあり様を感じている……。
2011年3月8日火曜日
友達との不思議な縁
私がリンクしたもう一つのホームページは「ミジカビの渡辺さん」こと、渡辺義憲さんの渡辺設計事務所です。
なぜ「ミジカビの…」と前置きが付くのか分からない。足がミジカビ…?(失礼!)、気がミジカビ…?、髪の毛が…?、いろいろ考えるけれど、どれも当たってなさそうです。もう30年以上も聞かずにいると、もともと理由などなくても今更聞けない。いや聞いてはいけないような気さえしてくる。
話変わって、今、私たちの事務所ではここ1年半ほど前から恵那市中野方町というところの地域づくりに関わっています。ここでは地域コミュニティのこと、農業の事、様々なことに関わっていますが、そうした中に、中野方ダムという大きなダムの残土置き場の跡利用と緑化の問題が出ています。ところが、この巨大な残土置き場の設計を渡辺設計事務所がされたそうなんです。
距離にして約200㎞、住所も仕事場も県が違うのですが、友人が設計して、10年後に多少なり私が関わる……という因縁も不思議なものです。
現在の残土置き場(2010年夏)
なぜ「ミジカビの…」と前置きが付くのか分からない。足がミジカビ…?(失礼!)、気がミジカビ…?、髪の毛が…?、いろいろ考えるけれど、どれも当たってなさそうです。もう30年以上も聞かずにいると、もともと理由などなくても今更聞けない。いや聞いてはいけないような気さえしてくる。
話変わって、今、私たちの事務所ではここ1年半ほど前から恵那市中野方町というところの地域づくりに関わっています。ここでは地域コミュニティのこと、農業の事、様々なことに関わっていますが、そうした中に、中野方ダムという大きなダムの残土置き場の跡利用と緑化の問題が出ています。ところが、この巨大な残土置き場の設計を渡辺設計事務所がされたそうなんです。
距離にして約200㎞、住所も仕事場も県が違うのですが、友人が設計して、10年後に多少なり私が関わる……という因縁も不思議なものです。

2011年3月7日月曜日
リンクしました
リニューアル成った私たちの事務所のホームページで、酒巻が縁のある友人たちに早速リンクを張りました。ひとつは『ビストロさて』です。
私はなかなか行けないのですが、友人たちは何かある度に、このお店に集まってはおいしい料理とワインを楽しんでいるようです。
このお店のホームページで私が魅かれたのは、お店の美味しそうなレシピではなくて、<路傍の植物誌>です。雑踏の中で足元の野草にカメラを向けているマスターのイメージがお店のイメージに重なります。
最近はおいしい野菜を求めて、産地直買を始めたそうです。山奥に調査に入ったり、中山間地の農家の方たちと地域づくりをしている地方の私たちと、東京のレストラン……、場所は離れていますが、どこか心の通じ合えるものを感じています。
私はなかなか行けないのですが、友人たちは何かある度に、このお店に集まってはおいしい料理とワインを楽しんでいるようです。
このお店のホームページで私が魅かれたのは、お店の美味しそうなレシピではなくて、<路傍の植物誌>です。雑踏の中で足元の野草にカメラを向けているマスターのイメージがお店のイメージに重なります。
最近はおいしい野菜を求めて、産地直買を始めたそうです。山奥に調査に入ったり、中山間地の農家の方たちと地域づくりをしている地方の私たちと、東京のレストラン……、場所は離れていますが、どこか心の通じ合えるものを感じています。
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